個人の好奇心が 会社のプロジェクトを 動かす原動力になる
遠藤 誠
introduction
建築を専攻していた大学時代には「世界遺産・二条城 ベンチデザインコンペ最優秀賞」など受賞歴も。また、家庭教師のアルバイトでは教材販売の成績が認められ、営業にスカウトされる経験も持つなどユニークな人材。日ポリ化工に入社後は開発部に所属。建築業界で活用が進む「BIM」への対応や、生産の一気通貫のシステムなど、新しいテクノロジーの導入に積極的に取り組んでいます。
入社1年目のレポートが
会社全体を巻き込むプロジェクトに
入社4年目の現在は開発部で新商品開発や品質管理の業務を行いながら、新しいテクノロジーの活用について進めています。そのひとつが「BIM」という、3Dモデルを用いた建築設計・情報管理の手法に関するもの。あくまでも2次元図面をもとに3Dモデルを立ち上げる3D CADとは違い、BIMではあらかじめ作成しておいた部材や設備の3Dパーツを組み合わせて建物全体の3Dモデルを構築します。それぞれの3Dパーツには寸法などの形状の情報のほか、組み立て工程や工数、コストなども紐づいており、設計はもちろん、メンテナンスや資材管理の手間も大幅に減らすことが見込める手法です。まだ建築業界でも普及段階にある技術ですが、日ポリ化工が取引するスーパーゼネコンなどではすでに導入がはじまっています。住設メーカー各社がBIMへの対応を急ぐ中、日ポリ化工が未対応では商機を逃しかねない。そうしたことを2021年にレポートにまとめたところ、経営陣の前でプレゼンするチャンスをいただきました。そして、その場ですぐにプロジェクト化することに。その柔軟さとスピード感に、とても驚きました。
4年目、一気通貫の設計・生産システムへのトライ
1年目でBIMの動向に対する対応策について提案を行い、それから3年が経ちました。 ハンドレイアップ成形用の型は全て手作りで製作していましたが、CAD・CAMで作成した3Dデータを基に5軸のNC加工機で型形状を削り出すことで型製作の工数を削減するなど、3Dデータを実務に活用してきました。次は、部品の3Dデータを活用して、設計から製造まで一気通貫のシステムを構築しようと考えています。これは全社的なプロジェクトになりますので、経営会議へ提案し、10人程度のメンバーを作って長期で進めていくプロジェクトになります。私がその基礎となる部分を、全社の業務へ関わったり経験したりしながら作っていきたいと計画しています。形状情報と属性情報を併せ持つ部品データを使用頻度の高いものから貯めていき、最終的にはすべてのパーツを図面を書く作業無しに設計でき、積算ができ、製造指示ができる予定です。打合せの初期段階から、干渉部分がないか・イメージ通りかをお客様と検討できるのも大きいですね。
自分にしかできない仕事をつくることで、
会社から必要とされる人間に
まだ入社して間もないのに、自分がやりたいと言ったことを信じて、任せてもらえる。本当に恵まれた環境だと思いますし、その期待に応えなきゃという気持ちでいっぱいです。自分から積極的にやりたいことを表明するのは、ある先輩からのアドバイスがもとになっています。それは「自分から社内の仕事を取りにいった方がいい」というもの。自分が得意な仕事を持っていれば、会社の中でキャラクターが確立されますし、自分だけのポジションを得られます。そうなると、会社から絶対に必要な人間として認めてもらえるはず。だから、これからも自分の好奇心と会社の利益がつながることを見つけられたら、どんどん発信していこうと思っています。今回の発信は、かなり大がかり。長く腰を据えてフットワーク軽くトライしていこうと考えています。
働く仲間の声
「新しい風呂文化を創造する」、それぞれの道でゴールを目指します。