
- # 新卒
- # 企画設計
- # やりがい
バイオ燃料からユニットバスの道へ。異能の研究者は、現場主義。
- 企画設計
- 新卒
- 2017年
企画設計部
野口
1994年生まれ。大阪府出身。農業大学でバイオエタノールに関する研究を行い、2017年、新卒で日ポリ化工へ。入社後は東京営業所で施工管理を経験し、その後、企画設計部で設計業務に携わるようになった。現在は大阪を拠点に、特注ユニットバスの設計を担当。営業と協働し、安全性や施工成立性を見極めながら図面を作成。部品図から製造、現場対応まで幅広く関わるのがモットー。旅行先でホテルへ泊まると、まず浴室に直行してしまうという習慣は「日ポリ化工あるある」。
ユニットバスの現場に舞い降りた、バイオ燃料研究者

大学では農学部に所属し、キノコ由来のバイオエタノールから燃料をつくる研究をしていた。浴室の設計とは一見遠い分野に見えるが、実は共通する基礎技術でもあるのかと勘繰り、本人に投げかけてみると「今の仕事とは、ほとんど関係ありませんね」と笑顔で一蹴した。
就職活動で営業職を目指した野口は、食品メーカーだけでなく、興味関心のあった建築や住設メーカーも訪問して歩いた。そして、そこで出会った日ポリ化工の門を叩くことになった。入社してからしばらくは、製造や技術の研修をこなす日々。しかし、その最中に、東京の施工管理へ行ってほしいという打診があった。
「いきなりだったので正直、何をしたらいいかもよく分からなかったです。同期は僕が研修している間にも東京でどんどん現場を回していたので、自分は遅れているという焦りもありました。でも、施工管理をやったことで、図面の中のものが現場でどう成り立つかを体感できたのは大きかったと思います。その後の本配属の際には、施工管理も踏まえた視点で、技術で図面を描けるっていうのもまた楽しいだろうと考えて、技術部を選んだんです」
そもそも、入社時から「生産管理でも本社勤務でも、なんでもやる」という姿勢は変わらず、どの部署でもまずは経験を積み、その意味を考えながら自分の力に変えていった。野口のキャリアは、まさにその積み重ねでできている。施工管理という立場で現場を知ったからこそ、設計に必要な視点も自然と身についていったのだろう。
図面の必須条件は、関わる全てが同じ前提で動く「約束事」を示すこと

現在、野口は企画設計部で特注ユニットバスの設計を担当している。営業から依頼を受け、安全性や施工成立性を確認しながら図面をまとめ、部品図を作成し、製造へ引き渡していく。案件によっては、図面を書いて終わりではなく、現場まで足を運び、実際に納まるかどうかを確認することもある。
「営業とセットで最初から関わって、納品が近くなると施工管理とも濃く関わっていく。そこに製造部も入ってきますし、最終的には施工業者さんもいる。関わる人がすごく多い仕事ですね。設計したものの川上から川下まで絶対に関わっていかなければなりません」
野口が設計で大事にしているのは、多くの人が見ても誤解なく、理解できる図面にすることだ。設計者の頭の中ではつながっていても、それが図面に落ちていなければ意味がない。特に特注品では、デザイン性だけでなく、安全性や施工のしやすさまで含めて、現実として成立する状態に示さなければならない。
「今振り返れば、施工管理時代に現場を見てきたことが土台になっています。現場で何が起こるか、どういう納まりが危ないか、図面と現場条件がずれると何が困るか。それらを想定しながら、設計段階で代替案を考えたり、無理のある要望に対して成立する形へ寄せたりもできています」
野口にとって設計とは、見た目を整える仕事ではなく、多くの人が正しく動けるように橋渡しをする仕事でもある。そこに、彼らしい誠実さが表れている。
実力を積み上げた先に、新しい風呂のスタンダードを創る

野口が今、強く感じているのは、もっと複雑な図面を独力で描けるようになりたいということだ。そのためには、図面の技術だけでなく、素材や製造、施工まで含めた知識が必要になると考えている。
「キャリアのために役職が欲しいというより、まずはちゃんと実力をつけたいですね。複雑な案件でも、自分で最初から最後まで見られるようになりたい。そのために、もっといろんな知識を増やしていかないといけない」
そうした思いは、日々の業務だけでなく、人を育てる場面にも表れている。野口はこれまで、ベトナム人スタッフの教育にも関わってきた。自分自身が現場から学び、設計へつなげてきたからこそ、誰かの成長に関われることにもやりがいを感じているという。
さらに、今後は新商品開発にも関わってみたいという思いがある。日々の特注案件の中で得た知見を、単発の対応で終わらせず、次の標準や提案へつなげていく。
「今はまず案件をしっかりこなせるようになりたいですけど、その先で、新しい商品を考える仕事にも関わってみたいです。日々やっていることの積み重ねが、そういう提案にも必ずつながると思うので」
農学部出身で、最初から設計を専門に学んできたわけではない。けれど、現場を受け取り、自分から見に行き、必要な知識をひとつずつ身につけてきた。その歩みがあるからこそ、野口の設計には机上だけではない実感がある。専門の近さよりも、まず受け取る「姿勢」があるかどうか。そのことを、野口自身のキャリアがよく示している。
これから就職する方へ
最初から設計を専門に学んでいなくても、現場で見て、聞いて、受け取っていく姿勢があれば、十分に成長できる仕事だと思います。自分も農学部出身で、最初は設計と遠いところからのスタートでした。でも、施工管理を経験したことで、図面が現場でどう成り立つかを学べましたし、それが今の設計にもつながっています。分からないことをそのままにせず、自分から率先して見に行くことが大事だと思います。





