遠藤
             
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開発部

遠藤

徳島県出身。幼少期はレゴブロックに明け暮れ、寝食を忘れて作品を作り続ける「ものづくり少年」として育つ。京都工芸繊維大学では日本建築、特に明治時代の意匠デザインを専攻。京都という土地柄を活かし、古き良きデザインの構造を研究した。「広く浅く、でも興味を持ったことはとことん」という自称・飽き性の性格を武器に、新卒で入社した日ポリ化工では、ものづくりのデジタル化を牽引する。

「人の手」にしかできない付加価値を、デジタルの力で最大化する

日ポリ化工のどの工場にも、大型のプレス機械と並んで、製品に向き合う職人たちの姿がある。効率化が求められる時代にあっても、あえて「人の手」を介してものづくりを続ける。その理由を、開発の最前線に立つ遠藤はこう語る。

「オートメーションと違うのは、やはり効率の考え方です。人の手がかかれば当然コストも時間もかかりますが、私たちの強みはオーダーメイド。一点一点異なる形状のユニットバスに対応するには、人の手の方が柔軟に、かつ入念に動ける部分が多いんです。機械では届かない『痒いところ』に手を届かせ、日々異なる形状の風呂を作り上げるために、人の手は欠かせません」

遠藤の現在の開発テーマは、その「人の手」による熟練の技能を、デジタル技術と融合させることだ。

「職人が手作業で木を組み合わせていた型作りも、3DスキャナーやNC加工機を導入すれば、データに基づいて高精度に再現できます。でも、100%機械に置き換えるわけではなく、機械と人の手の割合を柔軟に変えていく。『人と機械の融合』こそが、今後さらに強化していくべきポイントだと思っています」

社内の「できない」を覆した、FRA高断熱浴槽の開発

現在、遠藤が注力しているプロジェクトの一つが「FRA(アクリル)高断熱浴槽」の実現だ。デザイン性の高いアクリル浴槽は近年市場のトレンドになっているが、構造上の課題から高断熱化が極めて困難とされてきた。

「アクリル樹脂と断熱材のウレタンは非常に相性が悪く、温度が上がると剥がれてしまう課題がありました。社内でも長年『FRAの断熱はできないものだ』という認識が定着していたんです。でも、なぜ剥離するのかというメカニズムをあらためて科学的に分析し、アイデアを形にして実験を繰り返した結果、接着力を大幅に向上させることができました」

遠藤が主導した開発の成功により、外部機関の認証を経た製品リリースが現実味を帯びてきた。

「約2年ほどの取り組みでしたが、社内の期待に応えられたという安心感が大きいです。これまでお断りしていたお客様に『できるようになりました』と言える。今後、実際に製品として世に出ていくとき、今よりも大きな達成感を感じるはずです」

飽き性の自分を夢中にさせる、広大な「ものづくり」のフィールド

幼少期からレゴブロックに熱中し、大学では日本建築の意匠を研究してきたという遠藤。彼が日ポリ化工を選んだ決め手は、設計から製造、販売までを自社で一貫して行う「製販一体」の環境がひとつ。2つ目は、特定分野の部品開発に注力する大手メーカーとは違い、製品全般の幅広い開発に垣根なく携われることもまた魅力だったという。

「パワポで仕様書を書いて外部に投げるのではなく、自分の手で図面を書き、実験し、形にするという実感が欲しかったんです。ユニットバス開発の仕事は、水回りの知識だけでなく物理や化学、建築まで広い分野をカバーしなければなりません。大変ではありますが、飽き性の自分にとっては日々違うテーマに触れられることが、面白くて仕方ないんです」

一方で、遠藤がデジタル技術に惹かれる理由は、自分が面白いからというだけではない。案件図面を描き、工場や現場の声を聞く中で、ここはもっと楽にできる、ここは属人的にしないほうがいい、と感じる場面が何度もあったからだ。誰かの負担を少し減らし、同じ品質にたどり着きやすくする。遠藤が取り組むデジタル化は、まず身近な人たちの仕事を便利にするところから始まっている。

 「案件向けの図面を書くようになって、ここはデジタルでやった方が楽になるな、逆にここは今までのやり方の方が効率がいいな、というのが前より見えるようになりました。工場の人からも、これを導入したらこういう業務が楽になる、という話をもらえるので、そういう人たちと相談しながら進めています」

そんな遠藤の情熱は、プライベートでも衰えることがない。むしろ仕事とプライベートの熱量が同居するところが遠藤特有の強みと言えるかもしれない。

「趣味でも3Dプリンターで型を作って、そこに金属を流し込んでインテリア小物を作ったりしています。結局、何かを作っている時が一番集中できるし、楽しい。仕事でも、職人の『暗黙知』をデータ化して技能承継の課題を解決するなど、やりがいのあるテーマが山積みです。自分の得意なデジタル分野を突き詰めながら、今後の長いキャリアを歩んでいきたいですね」

遠藤が目指しているのは、単に新しい技術を導入することではない。工場の人が少しでも作りやすくなること、案件を描く人が迷いにくくなること、職人の暗黙知を次の世代につなぎやすくすること。そうした“身近な人を便利にする”積み重ねが、結果として日ポリ化工のものづくり全体を強くしていくのだろう。

これから就職する方へ

日ポリ化工は、地位や役職に関係なく『モノ』を主体にフラットな会話ができる会社です。課題解決や新商品開発の現場では、誰が言ったかではなく『何がより良いか』に全員の目が向いています。社内政治のようなものも、私の知る限りありません。これから入社される方には、まず『ものづくりが好き』であってほしい。そして、自分から問題提起をして現場を巻き込んでいける主体性があれば、ここは最高に活躍しがいのある場です。

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